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2015年2月28日土曜日

加賀手毬

今回は、希少伝統工芸の手毬を紹介したい。髑髏の画像ばかり紹介してきたので、こんどは気分を変えて美しいものを紹介したいと思った所以です。 いつものようにWikipediaによる学習。

手まり


手鞠

手まり(てまり、手毬、手鞠)

日本に古くからある遊具(おもちゃ)のひとつである。「新年」の季語。当初は、芯に糸を巻いただけの物であったが、16世紀末頃より、芯にぜんまい綿などを巻き弾性の高い球体を作り、それを美しい糸で幾何学的に巻いて作られるようになった。


手まりうた/童謡とわらべ歌/歌詞付き

全国各地で作られており、京の手毬加賀手毬が有名である。 今回は加賀手毬の紹介。




手毬を実際に見て、どの様にしてこんな複雑な模様を紡ぎだすのかと考えると、殆ど奇跡の技のように感じる。

以下、その奇跡の技を見るため、ひたすら手毬の画像をアップする。



最後に偶然見つけたのですが、加賀花てまりの会の会長をされている高原曄子さんのコレクションの紹介です。

高原曄子さんと加賀てまりのコレクションです。



すごいですね。 ここに見えているのが、高原曄子さんの作品です。



現在も現役の創作家として、活躍しておられる。大したものである。世の中には、優れた老人(除く私)が沢山いるのだなと、午來潰しでしかない老人(私)は思うのであった。 

今回はこれでおしまい。

死者の日ーーメキシコの骸骨

ラテンアメリカ諸国における祝日の一つに、死者の日がある。日本で言えばお盆のようなものです。特にメキシコにおいては、盛大な祝祭が行われ、メキシコ観光の目玉にもなっている。その特徴を一言でいえば骸骨です。 Wikipediaの解説によると、

死者の日



死者の日、墓地の装飾
 
死者の日(ししゃのひ)

ラテンアメリカ諸国における祝日の一つ。
メキシコでは全土で行われ、特にパツクアロ湖に浮かぶハニッツィオ島オアハカがよく知られる。

死者の日には家族や友人達が集い、故人への思いを馳せて語り合う。
祝祭はカトリックにおける諸聖人の日である11月1日と翌日2日に行われる。地域によっては、10月31日の晩も前夜祭として祝われる。
市街地はマリーゴールドの香りに包まれ、公園には露店が立ち並ぶ。



マリーゴールド売りの人々
 
11月1日子供の魂が、2日大人の魂が戻る日とされ、供え物がチョコレートなどのお菓子からメスカルなどの酒に変わっていく。
日本のお盆に近い位置付けであるが、あくまで楽しく明るく祝うのが特徴である。死を恐怖するのではなく、逆にあざ笑うというモチーフとなっている。
墓地にも派手な装飾が施され、夜間にはバンドによる演奏なども行われる。

日本の仏壇のようなものとして、オフレンダがある。


これは、故人の遺影、十字架、砂絵、花、食物などを配置した祭壇のことである。

この日には亡くなった家族の魂が帰ってくるのだが、その姿が骸骨なのである。日本と違って、姿は変わっても家族なので、近しい存在である。決して不吉な存在ではない。

メキシコでは、生と対を成すものとして死がとても身近にあり、骸骨は大変親しまれているモチーフの一つです。

ということです。

そのお祭りの様子。












街中に展示されている骸骨のお人形。







 

 

商店のお土産屋では、このような骸骨の人形が売られている。



 



装飾された頭蓋骨の土産物。

 
 
 
 
我々は、死を近しいそして親しいものと捉えねばならない。
 
今日は私の66歳の誕生日で、目出度く死へと一歩近づいたのである。
 
また骸骨話だった。今回はこれでおしまい。

2015年2月27日金曜日

水晶髑髏とアンモナイト髑髏

はたまた髑髏のお話。ハリソン・フォード主演の映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』に、あらゆる金属を引き寄せる不思議な磁力を持ったクリスタル・スカルと呼ばれる、水晶でできた謎の頭蓋骨が、重要なアイテムとして出てくる。 


楽しめる面白い映画でした。しかし、評判は散々で、第29回ゴールデンラズベリー賞「最低リメイク及び続編賞」を受賞したとある。作り話にせよ、全く頷けないシーンがある。

インディが、軍の核実験のために建設した無人の町で、突如実験のカウントダウンを告げるアナウンスが響き、辛くも鉛が使われた冷蔵庫に閉じこもって難を逃れるというシーンである。ここで、思わずのけぞってしまった。冷蔵庫は、熱で溶けないまでも中で蒸し焼きのハズ。奇跡が起こって、生きて出られてもすぐさま強力な放射能でお陀仏です。どう考えても生還できません。原爆の恐ろしさを過小評価しすぎです。

今回は、その水晶髑髏のお話。Wikipediaには、こう書かれている。

水晶髑髏


水晶髑髏(すいしょうどくろ)とは、水晶で作られた人間の頭蓋骨模型のことである。
 
説明して頂かなくとも、誰にもわかっている説明である。
 
現在、十数個が確認されており、そのほとんどがマヤ文明アステカ文明インカ帝国といった中南米の考古遺物とされている。
当時の技術水準から考えてあまりにも精巧に造られているとも思えるためにオーパーツとして取り上げられるが、本当に出土品であるかどうかについて懐疑的な説がある。
 
 
Wikiに記述がある、ヘッジスの水晶髑髏についての話をするのが今回の目的。実は、この髑髏は捏造であり、古代文明の遺物ではなかったというお話です。
 
これについては、ウェブサイト「超常現象の謎解き」を運営している、評論家の本城達也さんの記事が相当に面白いし詳しいので、このサイトから、引用させて頂く。 詳しくは、 水晶ドクロ を参照。
 
 
発見の経緯と伝説:
 
1927年、探検家のミッチェル・ヘッジスと養女のアンナマヤ文明の遺跡を発掘していた。するとルバアンタンという町の廃墟にあった祭壇の下で、何か光り輝くものが埋まっていることを発見。
掘り起こしてみると、それは水晶で作られた人間の頭蓋骨だった。
 
 
ちなみにアメリカ先住民の伝説によれば、世界には全部で13個の水晶ドクロが存在するという。
それらが全て集まったとき、

「人類の起源、目的、運命に関する情報、そして生命と人類の謎への解答」

を知ることができ、世界は救われるのだという。 超常現象っぽいですね。
 
ヘッジスの水晶ドクロアンナは1970年代後半、この水晶ドクロをヒューレット・パッカード社へ分析を依頼。すると結果は、頭蓋骨と下アゴは一つの同じ水晶から作られており、工具を使った形跡は見当たらないというものだった。 

(後述)

アンナの水晶ドクロも、この伝説の13個のドクロのうちの一つだと言われており、近い将来すべての水晶ドクロが集められ、人類が大いなる叡智を手に入れる日もそう遠くはないといわれていた。
 

(嘘っぱちだがね。)
 

 

このヘッジスの水晶髑髏(ヘッジス・スカル、運命の髑髏などと呼ばれる)は実物大で、解剖学的にみても精緻に造られている。

カリフォルニア州にあるヒューレット・パッカードの研究所における1970年代の分析結果によると、
  • ヘッジスの水晶ドクロは、1個の水晶から造られていて「下顎骨」部分は、取り外し可能である。
  • 道具による加工痕がない。また、ひびも入っていない。
  • 水晶の石目を無視して彫られている。
  • 復顔をした場合、マヤ人と同じモンゴロイドの顔立ちになる。しかし年齢は特定できない。
  • 制作年代は不明。
とのことであった。このため、オーパーツではないかという憶測を呼んだ。

(注:オーパーツは、それらが発見された場所や時代とはまったくそぐわないと考えられる物品を指す。)

捏造の謎解き:

(根拠1) アンナは発掘の現場にいなかったし、水晶ドクロの写真も一枚もない。
 
(根拠2) 水晶ドクロの出どころは、遺跡ではない。Wikiでは、こう書かれている。

この髑髏はもともとセントラルロンドンの美術商シドニー・バーニーが所蔵していた物で、彼は1943年にサザビーズの競売に出品し、当時のサザビーズのカタログにも登録されている。
しかし、バーニーは競売にかけられる直前に髑髏の出品を取り下げてヘッジスに400ポンドで売却した。その数年後に発見したと公表した。

(根拠3) 分析結果。これが捏造証拠として決定的であった。

1980年、アメリカの研究者フランク・ドーランドによる検査と、2008年にスミソニアン博物館が行った顕微鏡検査の2度の調査結果がある。
70年代後半にヒューレット・パッカード社が検査をした際には、工具の跡は発見されなかったことになっている。
しかし、フランク・ドーランドによる検査では、水晶ドクロの歯の部分の表面に機械を使って磨いた跡が、はっきり見つかった。
さらにスミソニアン博物館の検査では、現代のダイヤモンド研磨剤の使用跡が見つかっている。

スミソニアンの検査結果を特集したアメリカ考古学会の機関誌『アーケオロジー』によれば、水晶ドクロは古代に作られたものではなく、19世紀後半の作品だと考えられるという。その生産地として有力視されているのは、ドイツのイーダー・オーバーシュタインという町である。
この町は中世以来、世界的に知られた石細工の中心地で、多くの水晶加工職人がいたことがわかっている。





ヘッジスの水晶髑髏には特殊な効果がある、と言われている。

  • 下から光を射すと、眼窩に光が集中する。その光を凝視していると1分弱で大半の人が催眠状態に陥るという主張もある。
  • 太陽の光を当てると全体が美しい虹色に光る。
  • ロウソクの炎を当てると神秘的な紫色に光る。
これらは実際に学術的な研究や検証などが行われた訳ではなく、また水晶の髑髏による効果とされるもののうちの幾つかは生理現象物性による説明も可能であり、まだ確認は取れていない。
まあ超常現象は起こっていないと見なせる。 

その他の水晶髑髏の画像を見ていきたい。
どれも、なかなかの個性派ぞろいだ。


ETスカルE T・スカル

フロリダに住む、ホカ・ヴァンディーテンが所有。
先のとがった頭蓋と大きな眼窩が異星人を連想させることから「ET」と名づけられた。伝説の13個の水晶ドクロのうちの一つと言われるが、入手先はロサンゼルスのディーラーである。

 

 

 



「マヤ・スカル」と「アメジスト・スカル」

「マヤ・スカル」はマヤの神官が所有していたという話からこの名で呼ばれている。一方「アメジスト・スカル」(紫水晶ドクロ)は紫色の石英をもとに作られていることからこの名が付いた。紫色の原因は不純物として鉄が含まれているため。1912年にグアテマラで発見されたという。

マヤ・スカル アメジスト・スカル

 

ローズ・スカルローズ・スカル

「ローズ・スカル」(バラ水晶ドクロ)は、ホンジュラスとグアテマラの境界の近くで発見されたという(証拠なし)。
色がビンクなのは、不純物として鉄を含んでいるため(含有量によって紫色からピンク色まで変化する)。ヘッジス・スカルよりわずかに大きい。アゴは外れるようになっている。


 




マックス・スカル

マックス・スカル「マックス・スカル」は、テキサス州ヒューストン在住のジョアン・パークスが所有している。ジョアンによれば、1973年にノルブ・チェンというヒーラーと知り合い、1980年に彼が亡くなる際にドクロを譲り受けたという。発見場所は中米にあるグアテマラの墓らしい。

 

 

 

 

 


シャナラー・スカルシャ・ナ・ラー・スカル

所有者は、サンフランシスコ在住のニック・ノセリノ。
「クリスタル・スカル国際協会理事長」という肩書きを持っている。超能力者でもあり、1959年にメキシコ山中で「シャ・ナ・ラー」を見つけたという。

 

 

 

 

呪いのスカル

呪いのスカルアメリカのスミソニアン博物館所蔵。
実際の人間の頭蓋骨より大きく、内部は空洞。しかし重さは14キロもある。名前の由来は、前の所有者に度重なる不幸があり、結果的に自殺してしまったことからきている。
スミソニアン博物館へは、その所有者の弁護士だった人物から寄贈された。
1996年に行われた大英博物館の分析では、19世紀以降に作られた作品という結果が出た。

 

 

パリ・スカル

パリ・スカルパリ人類博物館所蔵。やや小ぶりで、高さは11センチ、重さは2.7キロ。下顎は外れない。
頭の天辺から底まで、垂直に穴が開いているのが特徴。1878年に、探検家のアルフォンス・ピナールという人物が博物館に寄贈した。 この骸骨も、1867~86年の間にドイツ南部の町イーダー・オーバーシュタインでつくられた作品という結論が出た。穴の用途は当時つくられた磔像の十字架部分を差し込むためのものだったと考えられている。


 

 

ブリティッシュ・スカル

ブリティッシュ・スカルイギリスの大英博物館所蔵。 伝説の13個のドクロのうちの一つと言われている。
しかし残念ながら1996年に大英博物館で行われた調査では、19世紀以降に作られた作品であるという分析結果が出ている。

 


 

 
 
 
 
 
 
 
つぎは、工芸品としての 水晶骸骨。画像は、 Skullis のサイトから取得。 
 

このハート形の水晶骸骨は、売価 US $7,990 で、見たところ一番高価である。


 
 
 その他、水晶骸骨ではないが、アンモナイトの化石から作られた骸骨彫像の画像をアップする。

以下の画像も、全て、Skullis のサイトから取得。









 

 

今度は、女性とのツーショット。地獄太夫もそうだが、骸骨と美女とは良く似合う?

 

値段は、5000円から100万円くらいまである。

一番安いのが、これで49.95ドル。



またもや骸骨だらけの記事でした。 今回はこれでおしまい。