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2017年4月18日火曜日

神戸市中央区 諏訪神社

神戸神社案内シリーズで今回は中央区の諏訪神社である。現役のころはハイキング好きで六甲山はよく歩いていた。大抵は、再度山からの下山コースで、大師道を経て諏訪山公園に至る途中でこの諏訪神社を通る。

その際に何度か参拝したので分かっているような気になっていたが、今回取材に訪づれてみて、昇りの坂が急なのと、非常に多くの摂社が祀られているのを始めて知った。何でも意識に上らないと無きが如しですね。

3月28日の取材である。やはり母の見舞いの帰りに立ち寄ったのである。新開地から神戸市バス7系統に乗り込み諏訪山公園下で降りた。

バス停の山側が諏訪山公園になっている。この公園は広大な公園で、道路沿いの西地区には広場とグラウンドがある。



諏訪山公園案内図  これは金星台で掲示されているもの。


広場とグラウンド



広場には、明治天皇小休処碑がある。 ここに明治天皇が小休止される施設が造られていたのである。



 明治天皇小休処碑 

諏訪山公園西地区の広場の隅に建てられていた。
正面「明治天皇御小休所・旧神戸税関監視部阯及建物
側面「昭和14年(1939)5月建設」
と刻まれている。
明治天皇御小休所があったが昭和20年空襲で焼失した。


諏訪山公園の登り口には諏訪山遊園の石碑がある。


諏訪山公園付近案内図


神戸市立 花と緑の町推進センター 


 つい諏訪山公園の紹介をしてしまったが、今回の目的はあくまで諏訪神社の紹介である。
諏訪山交番の脇から諏訪神社参道が始まる。

そこに鎮座するのは、第一の大鳥居である。

その前に諏訪神社の社碑がある。


由緒板の後ろ側になり見えにくいのだが対方向に諏訪山稲荷神社の社碑もある。


二神社が併設されているのかと思ったがそうでなく、別称が諏訪山稲荷神社ということである。もともと諏訪大明神を祀っていたが、その後1778(安永7)年には伏見稲荷大社から宇迦之御魂大神を勧請し、諏訪山稲荷神社とも称されるようになったとのことである。それ故ご祭神諏訪明神諏訪山稲荷の二系統が祀られている。稲荷神社なので当然お狐様も祀られています。

第一の大鳥居  石造りの鳥居である。 社額には諏訪神社とある。


ご覧のようにかなりの急坂である。お年寄りには参拝が難しいことを配慮してか遙拝殿が参道入り口に設けられている。 私もエッチラオッチラと坂を登ったが、かなりきつくて息が切れる。
遙拝殿

神鏡が祀られている。拝殿の下に張られているステッカー。

上部 本殿までご不自由なかたはこの場にでご参拝ください

とあり、気づかいに溢れた神社だと感じ入る。私は今のところ不自由ではないので本殿まで上って参拝したのであった。

ここで神社の基礎情報を与える。Wikipediaに記載されているので、そこから引用する。

諏訪神社 (神戸市中央区)

   
諏訪神社
Suwa Shrine Kobe 003.JPG
拝殿
所在地兵庫県神戸市中央区諏訪山町5-1
位置北緯34度41分47秒
東経135度10分47.7秒
主祭神建御名方大神、比売神、宇迦之御魂大神
例祭10月15~16日


諏訪神社(すわじんじゃ)

兵庫県神戸市中央区諏訪山に鎮座する神社。
仁徳天皇の皇后である八田皇后離宮鎮護神として鎮斎されたとされる。 生田神社長田神社の中間に位置することから、古くは中宮と称されていた。
1182年頃の治承・寿永の乱(源平合戦)のおりに源義経が武運を祈ったという伝えがのこる。

この神社も平家物語に因む神社です。神戸の有力な神社は多く平家物語に関係しています。今更ながらですが、小さな発見です。

ご祭神:  諏訪明神

建御名方大神 (たけみなかたのおおかみ)


諏訪大社(長野県諏訪市ほか)の祭神として知られており、事代主神コトシロヌシ)の弟神。

比売神 (ひめのかみ)

これは前回箕谷神社紹介の際、画像を与えたので省略。 神戸北区 箕谷神社

諏訪山稲荷


宇迦之御魂大神  (うかのみたまおおかみ)


お稲荷さんの神です。Wikiによれば、

宇迦之御魂神は、稲の精霊を神格化した神とされています。名前の宇迦は食(うけ)と同じ意味で食物の事をさし、基本的な性格は五穀・食物を司る神です。

と説明されている。

第二の鳥居 これは朱塗りの明神鳥居で額束には諏訪大明神の社額が掛けられている。



由緒舎

神社の由緒だが、何度か引用しているが 神戸の空の下で さんの簡潔にして要領の得た記述をそのまま引用したい。 記事作成の上で、本当にお世話になっています。

由緒:

諏訪神社の歴史は古く、今から1600年ほど前の仁徳天皇の時代に皇后である八田皇女の離宮鎮護の神さまとして諏訪大明神を祀ったのが始まりだといわれています。
諏訪神社の祭神・建御名方大神出雲神話に登場する神さまです。天照大御神が地上の統治権を譲るよう求めた「出雲の国譲り」のとき、一番最後まで抵抗したのが建御名方大神です。千人力の豪腕だった建御名方大神ですが、天照大御神が使わした建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ) との力比べに破れて出雲から信濃の諏訪まで落ち延び、最終的には国譲りに同意したうえで諏訪の地に隠棲することになったといいます。

 地方勢力が中央朝廷の政治的・軍事的な圧力に敗れたという意味合いの神話の中の姿とは異なり、建御名方大神は狩猟の神として崇められ、弓矢のイメージから軍神としても崇敬を集めるようになります。坂上田村麻呂公が蝦夷征討に向かう際に戦勝祈願をしたところ、諏訪神の神兵が加勢して敵軍を打ち破ったというような伝説も残っています。

 また、12世紀末の源平争乱期には源義経公が諏訪山を訪れて戦勝を祈願したという話も残されています。「一の谷の戦い」など神戸を戦場に奮闘していた源義経公だけに、武神・建御名方大神を祀る諏訪山を参拝したという言い伝えの信憑性は高いのではないでしょうか。



三の鳥居前に鎮座している大きなお狐様の石像

玉を咥えている方

巻物を咥えている方


第三の鳥居  諏訪社と彫られた常夜灯が鳥居まえに置かれている。


ここからさらに石段がつづく。その先には朱塗りの第四の鳥居と石造りの第五の鳥居が見えている。


第四の鳥居前でも、お狐様二匹が参拝客を見守ってくれている。



第五の鳥居  こちらの額束には社額は掛けられていない。

ここからさらに石段がつづく。



第六の朱鳥居 

これでようやく境内に到着した。

手水舎


朱塗りの色鮮やかな山門がある。


拝殿


大正時代に建てられたというので、比較的新しい拝殿である。ここでも守り神のお狐様が左右に鎮座している。

拝殿に掲げられている社額   郷社 諏訪神社 とある。




拝殿奥  



拝殿側面



こちらの二匹は、前掛けをして耳も口の中も赤で塗られている。目張りもいれてあり、より凄みのあるお狐様である。



拝殿の隣には摂社高儀稲荷社が祀られている。


拝殿


高儀稲荷社の護り神であるお狐様二体。こちらは化粧されていません。



三木稲荷社 この社も諏訪山稲荷社摂社と思われるが、青銅ぶきの立派な屋根を持ちかなり広い本殿を持つ。ひとつの単独した神社といってもおかしくはない。

石の鳥居には単に稲荷神社と記された額が掲げられている。神社名なしです。このような額はむしろ珍しい。神戸らしく、ゴンチャロフと書かれた提灯も掛っている。


三木稲荷社の側面


お狐様二体  こちらは陶器製である。 茶狐でなかなかハンサムである。
 


諏訪神社では都合10体とお狐様のオンパレードでした。

拝殿  ここには三木稲荷神社と書かれた額が掛っている。
 

拝殿の中は広くその壁面には数多くの(三木稲荷神社の)摂社が祀られている。

右から権倉社牡丹社、・・・


水天宮社大三輪大社


豊川社額田社末広社


八重垣社武光社

左から 川上社白龍社、・・・・ などである。摂社をコンプリートしようと思ったが多すぎてやめました。



これで諏訪神社の紹介は一応おわります。


以下興味のない方はご覧になる必要はありません。

諏訪神社の摂社が、これまた境内にかなり沢山ある。それらを全て見ていくことにする。また祀り神の名称の刻まれた石碑もいくつかあるのでそれもアップする。ここら辺は些か偏執的になっております。

実際のところ名前の分からぬ社も多く不完全で、興味のない方には申し訳ない。
 榊丸大明神 光圀大明神 と書かれた額の掲げられた明神鳥居とその奥の


額の下には注連縄が掛けられている。


白蛇社

境内の上にはボロボロになり朱の剥がれた鳥居が立っていた。


本殿の屋根  屋根の両端に組まれているX型の木が千木(ちぎ)で、横に渡してある丸太が鰹木である。 すでに紹介したがこの神社は建御名方大神という男神を祀っている。


ここで本殿の屋根についての薀蓄話をする。

屋根の各部の名称は以下のようになっている。



男神を祀る社の場合は、千木が土地と垂直にカットされていて、鰹木の数は奇数である。一方
女神を祀る社の場合は、千木が土地と平行で、鰹木の数は偶数である。

これを確かめてみるとピッタシということでした。

境内にあった名称不詳の社の鳥居 

その社


荒何とか神を祀る小さな社


豊姫大明神を祀っている。


境内の上にさらに石段があり、そこにも朱塗りの社がある。名称は不明。

権太夫稲荷大神

巌生大明神  社は立派な赤銅ぶきの屋根を持っている。屋根は新しくしたらしい。 お狐様も祀られている。


白鷹大神 朱塗りの社で青銅ぶきの屋根。比較的新しい。


薬方大神

豊川大神
園田社

諏訪丸太大明神

名称不明


諏訪大明神

康利大明神

その拝殿

妙陽大善神


妙見宮

小市大明神

金高大神、金市大神、白玉大神


日乃丸天王、王大菩薩、川大菩薩、梅松天王


竹谷天王、倉吉天王、春玉天王


稲荷大神石鳥居

吉松大神他とても書ききれないので省略。


猿田彦大神、巴姫大神、佐神大神

三松大明神

その石鳥居  蠟燭台もある。


諏訪松大明神

金高大明神

琴浦大明神

拝殿がガラスケースで覆われている名称不明の社


同じく名称不明の社 大黒様が祀られている。

諏訪石大神 その他は達筆すぎて私には読めない。



諏訪吉大明神


これで全てと思うのだが、撮り忘れもあるかもしれない。

最後まで読んで下さった読者の皆様 ご苦労様でした。私も疲れました。これでおしまい。



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